さらりとな。日々の暮らしで出逢ったアレコレ。

大抵のことは上手くできないけれど、前向きです。

片柳弘史著「こころの深呼吸」

落ち込んだ時、本の中のコトバに救われる。

 

同じ境遇の主人公のセリフ、俯瞰している老人の一言、

作者自身が人生から掬い取った言葉…。

いろんな本に共感し、癒され、励まされてきたけれど、

最近は軽やかな筆致に惹かれる。

 

 「こころの深呼吸」は

心にさわやかな風が渡るような一冊。

 

口調が優しくて穏やかなのは、

著者の片柳弘史さんが神父さんだから

かもしれない。

 

片柳さんはマザー・テレサの施設で

ボランティアをしていた時に神父になるように勧められ、

司祭の道を志したそうだ。

 

巻頭の「はじめに」にも書かれているように、

ここにある言葉はネットを通して

広く分かち合われている。

多くの反響 = 人の心に届いた言葉、

ということなのだろう。

 

開くと1月1日から12月31日まで、日めくりでコトバに出逢う。

1日1ページを「今日のコトバ」として読むのもいいし、

ぱっとめくった一節をそうしてもいい、

そう、ちょっとした時間で読むことができて、

元気と示唆を得る。

 

 

好きな一節

 7月14日「あせらず、ゆっくり」

    

    理想の自分と、

    理想通りに生きられない自分が

    ぶつかり合うとき、

    わたしたちの心に苦しみが生まれます。

    はじめから

    理想通りに生きられる人などいません。

    あせらず、ゆっくりと

    理想に近づいてゆきましょう。

 

最近仕事のことでじたばたとしている。

そんな私を見事に見透かして、貴重なアドバイス

くれた方がいた。仕事関係の方だが、年を重ねるにつれ、

本当のことを直球でもらえることは少なくなっているから

とてもありがたかった。

 

焦って見失う所だった、と反省。

後先考えずに走り出すクセのある私には、

時折振り返って見つめ直さなければいけない、一節。  

 

  

本当はこの本、しばらく連絡が途絶えている友達に

届けたいと思っていた。

励ましたいとか、力になりたいと思って

いい言葉は見つからないかと探していたのだけれど、

それは間違っていたようだ。

 

3月12日 傷ついた人に寄り添う

     

      深く傷ついて

      うずくまっている人に、

     「そんな傷のことは早く忘れて、

      立ち上がりなさい」

      といっても無理なこと。

      わたしたちにできるのは、

      傷が癒えて立ち上がれるまで、

      の人に寄り添うことだけです。

 

 

11月11日 雄弁な沈黙

         

      悲しみにくれる友達に、

      かける言葉もなく

      寄り添い続ける沈黙。

      その沈黙には、

      どんな慰めや励ましの

      言葉よりも誠実な、

      愛のメッセージが

      込められています。

      そんなときには、

      沈黙こそが最も雄弁な言葉なのです。

 

  

5月28日 立ち上がる

        

      どん底まで落ち込んだとき、

      まるで目を覚ましたかのように、

      大きな変化を遂げて

      立ち上がる人がいます。

      かつて誰かから愛された記憶が、

      その人をしっかりと受け止め、

      立ち上がらせたのです。

 

昨日降っていた雨が今朝は上がっている。

ゆっくりと流れる雲を見ながら、

あの時ファミレスで、彼女と食べたのは

何だったかな、と考えている。

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 片柳弘史

こころの深呼吸ー気づきと癒しの言葉366

株式会社 教文館 発行